小学生のころ、授業で書いた未来への自分の手紙へ返事する。

ふるさとの話を大募集ということですが…

そうですね…ふるさとも何もまだ地元にいるので、懐かしいとかそういうのはないんですけど、

 

ちょっとテーマがずれてしまうかもしれませんが、地元が変わってしまった。

昔が懐かしいという意味で描いてみようと思います。

 

15年くらい前、小学生の頃のこと。

一軒家が並ぶ住宅地に自分の家があったのですが、ドラマとかで見るあんなおしゃれで綺麗で新しい感じではなく、よく言えば、まだ昭和の雰囲気がある味のある住宅地でした。

一軒家もありますが、年季の入ったアパートもあって。

誰も車を止めることがない駐車場もありました。

 

ほとんどそこはド●えもんの空き地のような扱われをしていて、

近くに住んでる男子たちが野球をするのにその駐車場を使っていました。

なので言い方を変えれば賑やかな夕暮れが毎日のように続いていました。

 

そんなある日、作文の授業の授業で近所をテーマでかきなさいという授業がありました

私はちょうどいいと思い、このことを愚痴のような感じで作文にしました。

詳しいことは覚えていませんが、

 

今は家にいても聞こえるので、うるさいなと思いますが

いつかは、この賑やかな声が聞こえなくなると思うと寂しいです。

 

 

うろ覚えですが、こんな内容を書いた記憶があります。

 

当時の私は、彼らが大人になったら彼らが空き地で遊ばなくなることは理解してました。

でも、自分の家の周りはすでに家が建ってて、空いてる土地がなく10年くらいずっとこのまま。

きっとこの先、この辺りが変わることも、新しい家が建つこともない、新しい人が来たりすることはないんだ。

そう思ってました。

 

そころが数年後、早速その予想は裏切られました

多分この作文を書いて2・3年後くらい。

古いアパートが建て替えられることになりました。

 

家賃も値上げということで、もともと住んでいた人たちは別の場所に引っ越しました。

さらに数年後、次々に近所の一軒家が取り壊され、一つは綺麗なアパートに、

一つは貸し倉庫になりました。

 

彼らが遊んでいた駐車場にも家が建ちました。

 

その結果、昭和の雰囲気は完全になくなり、ドラマほどおしゃれだとは言いませんが

以前よりはだいぶ綺麗な住宅地になりました。

 

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建て替えられた新しいアパートには、新しい家族が入りました。

家賃が上がって綺麗な建物になったからか、入る人の雰囲気は変わりました。

子持ちの家族もいるので、昼間子供の声がすることもありますし、

夕方ごろに家に帰ると、道路では家族で遊んでいる子供たちもいます。

 

でも、あの頃のように駐車場で野球をする子供たちはどこにもいません。

新しくなって綺麗になって、静かになりました

 

正直今の私は、子供の声がしないことを寂しいとは思いませんし、静かなことが悪いことだとは思いません。

 

ただ、ここが自分の過ごしたふるさとだと思って改めて街を見渡すと、

ほとんどの家が建て替えられていて、当時の面影はどこにもありません。

 

ここにはあんな家が建ってたという記憶を辿ることはできても

今家を出て、数年後ここに戻って来たとしても、

「そうそう!こうだったよね!」と見ただけで思い出せる家はほとんどありません。

別にうちは何も変わってないし、その場所自体は存在しているのでふるさとは存在しますが、過去のそれと同じかと聞かれると首を傾けてしまいます。

 

 

だから当時、あの作文を書いた私にはこう言いたいですね。

 

あの声が消えて寂しいことは何もない。

ただ思っているより早くこの辺りは移り変わりは早いから、

今のうちにふるさとを目に焼き付けておきなさい